ファーストピアスを着けていたら腫れちゃった!どうしよう!!
ファーストピアスの期間はどうしても腫れて痛んでしまう時があります。
生理的な反応から不適切なケアによる化膿など、様々な原因が考えられます。
今回は腫れてしまう期間やそんなときにできる対処法についてまとめていきます。
目次
ファーストピアスでの腫れや痛みやすい期間
ピアッシングを行ってから腫れや痛みが落ち着くまでには個人差がありますが
大まかな期間の目安は以下の通りです。
- 1週間⇒腫れていてジンジン・ズキズキとした痛みが続いてることが多く一番耐えないといけない期間。
- 1か月⇒耳たぶ(ロブ)だと痛みがだいぶ和らぎ安定してくる。
- 3か月⇒ファーストピアスから移行できる時期。軟骨やほかの部位でもほとんど痛みがなくなってくる。
- 1年⇒ホールはほとんど完成に近づいているが人によってはまだ安心できないのできちんとしたケアが必要。
上記の期間は個人差がありますので、あくまで目安として参考にしてください。
また、開けた部位によっては痛みの大きさも異なってきます。
- 痛みが最も低い⇒ロブ(耳たぶ)
- 痛みがそれなりに伴う⇒アウターコンク・コンク・トラガス・ロック
- とにかく痛みやすい⇒ヘリックス・スナッグ・ダイス・アンチトラガス・インダストリアル
痛みの大きさは簡潔に言うと、厚みがあるほど痛みやすいのです。
軟骨部分は骨を貫通させるため腫れやすく
一番薄い皮膚である耳たぶは比較的痛みは少ないという声が多いです。
これは耳だけでなく顔や身体にピアッシングするときも同じです。
軟骨部位は耳以外も基本的に痛むとのこと。
また、その部位によってはセルフでピアッシングするのが難しいところもあり
慣れていないと腫れやすく痛みも伴いやすくなります。
ファーストピアスの時期は特に痛みやすいため、ケアをしっかりして少しでも抑えるようにすることが大切です。
腫れや膿んでしまう原因
ファーストピアスの時期は腫れやすい。
そんな痛みや腫れを少しでも抑えるためにはどうすればいいのでしょうか。
まずは原因をしっかり理解することで今後のケア方法の方針を見極めてみましょう。
生理的な治癒反応による腫れ
ピアッシング直後はケガをしている状態と変わらないです。
普段、ケガをしたときも傷の状態によっては腫れたり痛みが伴いますよね。
そのため最初の内に腫れてしまうのは仕方ない部分もあるのです。
傷が塞がる数日は自己治癒力による反応で分泌液がでることもあります。
膿とは違い無色透明から黄色に近い色であり、臭いはほどんどありません。
また、クラスティと呼ばれる分泌液の残骸が出てくる場合もあります。
塊がでたり粘り気のあるもので垢のようなにおいはでますが特に害はありません。
最初の3~7日は様子をみつつ、それでも一向に治まらないようであれば
膿が溜まっているなど別の原因が考えられるので以下の可能性を疑いましょう。
ピアスホールのケアを怠っている
腫れている時に膿がでている場合は特に注意しなくてはいけません。
この場合は細菌感染を引き起こしている可能性が非常に高いため
できるだけ早急な対処が必要です。
ファーストピアスの時からしっかりケアをしないと手遅れになってしまうかも…!
そうならないためにもまずは清潔にすることから心がけましょうね。
金属アレルギーを引き起こしている
ケアもしっかりしているのに腫れたり痒みが生じていたりする場合は
金属アレルギーを引き起こしているかもしれません。
まずはファーストピアスの素材を確認してみてください。
もし金属製を使用している場合は非金属のアレルギー対策がされているピアスに変えてみるのも手です。
しかし、ファーストピアスは基本的に外してしまうとすぐに塞がってしまいます。
すぐにピアスを通しても血が出てしまったり傷の悪化から炎症になるかもしれません。
できるだけ状態を保つためにも最初から非金属の素材のものを選ぶなど
しっかりサーチをして自分に合ったピアスを選択しましょう。
埋没してしまった
先にお伝えした通りですが、傷を治そうとする治癒力による生理的な反応で
ピアッシングをした直後にどうしても患部が腫れてしまうことを想定しましょう。
この時使用しているピアスによっては内径(軸の長さ)が足りずに
ヘッドやキャッチが圧迫によって埋没する危険性があります。
特に耳たぶに厚みがあるかたは少し長めの内径のものを選ぶと安心ですが
長すぎると引っ掛けてしまいやすいという難点もあります。
薄めのかたは6mm、厚みのあるかたは最低でも8mmあればゆとりが持てるので
余裕があるのであれば今後着ける予定のピアスを耳に当ててゆとりがあるか確認してみるのがおすすめです。
裂傷や嚢腫が起きている
ピアッシングした箇所が皮膚の外側ギリギリだと裂傷がおきることがあります。
これを書いている私も皮膚が裂けてしまったことがありますが
部位によっては血も出てとても痛いです。
更に私は安定後に裂けた箇所ですが数年たった現在も跡が残ってしまい
定期的に荒れたり痒みが治まっていません…
嚢腫(粉瘤)ができてしまうことでも腫れが生じます。
膿のような、白くてどろどろしたものが排出されるのですがそれが溜まってしまい腫れとなってしまうのです。
そうなってしまった場合は自分で治すのは難しいので、これ以上悪化しないよう
できるだけ早く病院へ行きましょう。
腫れを抑える方法
では、腫れてしまった時に自分でできる対処法はあるのでしょうか?
すでに上記のように原因がはっきりしている状態であればそれを対処するだけで
ある程度の症状は治まるはずです。
しかし、それでも腫れが治まらない場合や原因がわからないこともあるでしょう。
「病院へ行く前に自分で治療する方法は何かないのかな?」
時間もなくすぐの通院が難しいこともあるので、まずは以下の方法を試してみて
それでもダメな時はできるだけ早く診察を受けてください!
改めて原因の見直し
すでに確認はしているかもしれませんが
意外と見落としていることもあるのです。
上の項目のまとめにはなってしまいますが今一度、確認してみましょう。
- 適切なケアでできるだけ清潔な状態を維持できているか
- 金属アレルギーになっていないか
- 埋没や裂傷、嚢腫を引き起こしていないか
また、触りすぎてしまったり髪の毛の汚れがひどい状態でも耳に細菌が付着しやすくなり
更に清潔を維持できない原因になってしまいます。
素材に関しても、金属アレルギーではないのに腫れている場合は形状が良くないのかもしれません。
付属のファーストピアスやストレートタイプのピアスであれば問題ありませんが
大ぶりなものだったりフープ状の引っかかりやすいものはやめた方が無難です。
冷やす方法
腫れてしまった時にまず試すのは患部を冷やすということが多いのではないでしょうか。
実は腫れに対して冷やした方がいい場合と温めた方が最適な場合があります。
冷やすことに適している状態は主に
急性的な腫れといわれています。
急性的な腫れとは腫れの初期段階であり、開けたばかりで血管が膨張している時や
急激に腫れて熱さを感じるような状態です。
この時はまずは血管を収縮させることで炎症を抑えることが優先となります。
「冷やしていると楽だなぁ」と感じるのであればとりあえず冷やしておきましょう。
温める方法
慢性的な腫れになってしまい1週間以上経っても全く変化がない・むしろ悪化している
という場合は患部を温めるホットソークを試してみるのがおすすめです。
ホットソークとは一日一回、塩を溶かした温水に患部を浸して細胞の新陳代謝を促し
身体の自己治癒力を高めて手助けするという民間療法です。
まずはやり方を紹介します。
- 患部を浸せる大きさの容器に人肌程度のお湯をいれる
- 天然塩を小さじ4分の1程度混ぜる
- 38~40℃の温度を保ちながら患部を15分程浸す
- シャワーでしっかり洗い流す
これを一週間ほど続けます。
このように、自宅で行うわりに簡単にケアすることができます。
容器は清潔なもので患部を浸せる大きさであればなんでも大丈夫。
または清潔なガーゼやタオルを浸すことでも効果があります。
ホットソークを行うときは加熱処理していない天然の海水塩を使用してください。
天然塩を使用する理由は、ミネラルが溶けた水には殺菌効果があり
汚れを集めて除去する効果があるからです。
そのため、ミネラルが減ってしまう加工済の食塩などでは効果が薄くなってしまいます。
ピアスは外して行うのが好ましいですが、基本的にファーストピアスは外してはいけない状態です。
しかしファッションピアスや金属製でなければファーストピアスを装着したままでも
ホットソークを行うことは可能なんです。
ファッションピアスだとどうしても錆びやすかったり、金属製のものを塩水に浸すと成分が溶けだしてしまいます。
サビによる余計な細菌がついてしまう可能性や却って金属アレルギーが悪化することも。
チタン製やサージカルステンレス製、ガラス製などのさびにくい素材であれば
特に問題ないので、不安な方はファーストピアスの時点でアレルギー対応のピアスを選びましょう。
腫れによっては駄目な対処法
腫れている症状や原因によっては逆にしてはいけない対処法もあります。
症状に当てはまってしまう場合、間違った方法で対処しないよう注意しましょう。
不適切な軟膏を塗る
ピアッシングするときや腫れたときに軟膏を塗るかたも多いのではないでしょうか。
軟膏にも種類があり、目的によって不適切なものを塗ってしまうと逆に悪化してしまうことも。
- 化膿した患部のケア=抗生物質
- 腫れ・肉芽を抑える=ステロイド
- 潤滑目的=ワセリン
- 消毒目的=オロナイン
といった具合に、症状や目的に対して適切な軟膏があるので見極めましょう。
ピアッシング時に軟膏を使用する場合に抗生物質やステロイド軟膏などを使ってしまうと
止血に時間がかかったり皮膚を治そうと余計に皮膚を作ってしまい腫れてしまうことも。
適切なケアをしつつ腫れてしまった時にステロイド軟膏を使用する、が適切です。
金属アレルギーでホットソーク
ホットソークは腫れや化膿に効く療法ですが
先にお伝えした通り、金属製のものは
水に溶けてしまい悪化してしまいます。
そもそも金属アレルギーというのは汗などの水分が金属に触れることで成分が溶け出し
反応が起きることをいいます。
そのため、ファーストピアスが金属製で反応が出た場合、ピアスしたまま行うと
悪化してしまうため、まずはピアスを外すことを考えましょう。
まとめ
今回はファーストピアスで腫れたときの対処法について紹介しました。
症状に合った適切な処置をして少しでも快適なファーストピアスの時期を過ごしてください。
しかし自宅でできる対処は限られています。
不安であればすぐに病院で診察を受けるようにしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。