皆さんはファーストピアスを回すことが当たり前だと思っていませんか?
実際は回す必要性よりも大切なことのほうが多く、かえってホールの安定に時間がかかってしまうかもしれないのです。
では本当に回す必要はないのか、理由や疑問への対処法についてご紹介いたします。
目次
ファーストピアスを回す必要はない!
癒着予防は必要ない
「ファーストピアスの時に回さないと癒着するって意見があるんだけど…」
ネットで調べようとすると、定期的に回さないとピアスと皮膚が癒着してしまう、という記事や質問サイトで多く見られます。
確かに数年前まではピアスを回すことが必要だ、という風潮がありました。
しかし、癒着防止でファーストピアスを回す必要なんてありません!!
ファーストピアスが皮膚に癒着してしまうのは金属製やチタン製ピアスでは基本的に起きません。
樹脂製などの透明タイプだと癒着しやすい、というのも実際は治すための分泌液がくっついてしまい固まっているだけ、とのこと。
よっぽど不衛生だったり何らかの原因で菌が感染した、という理由でもない限り皮膚に癒着するということはないのです。
逆に、回してしまうことで起きてしまうトラブルのほうが意外と多かったりもします。
余計な傷をつけてしまう
ファーストピアスを開けたばかりの状態で回そうとすると、最初は痛いことが多いです。
それもそのはず、生傷に金具が触れると痛いのはわかるでしょう。それと同じことです。
なのでファーストピアスの期間は特に触れてはいけないのです。
弱くても刺激が与えられると細胞が簡単に壊れてしまいます。
回そうとするだけでも刺激になってしまいますし、不衛生な状態の手で触ろうとするのは言語道断です。
ファーストピアスが安定している状態とは
ファーストピアスがくるくる回る=ホールが安定しているというのは早計です。
ピアスが回るのは安定している目安と言われていますが、それはあくまで条件の一つでしかないのです。
ファーストピアスを回す以外にホールが安定している条件とは
ピアスホールが安定するには最低でも1か月~3か月かかるといわれています。
人によって前後しますが、問題ない状態でも1か月は外さない方が絶対にいいでしょう。
化膿してしまったり腫れがひどく金属アレルギーが出てしまっている時は病院へ行きましょう。ホールができるどころか二度と使えなくなってしまうかもしれませんよ。
では、1か月以上たって安定してきている状態というのはどんなことなのでしょうか。
- 患部の痛みや痒みがない
- 腫れ、赤みがない
- 分泌液や膿がでていない
- 外した時に正面から見てホールがへこんでいる
ホールがへこんでいるかは人や開けたゲージにもよるので目安の一つにはなりますが、上の3つは絶対に確認しましょう!
痛みや痒み、腫れている、膿が出ているのは金属アレルギーがでていたり細菌が入り込んで化膿していることがあります。
そんな状態ではホールが安定しているなんて絶対言えないです。
分泌液が出ている時も、まだ開けたときの治癒ができていないことになるので、数日かけて全く出てこない状態になるまでは外すのを待ちましょう。
ピアスは回らない方が安定してる?
ピアスが回るのは安定している一つの目安だとお伝えしましたが、回る状態にも種類があるのをご存じでしょうか。
「ファーストピアスを付けてからまだ1週間なのにくるくる回る!もう安定してる?」
そう思って外してしまうかたもいるのですが、大半はそのあとに痛い目を見ることになってしまいます。
なぜなら、くるくる回るだけでは安定しているのではないからです。
ヌルヌル回る、するする回る状態というのは分泌液などの体液が原因かもしれません。
表面には見えていませんが、ピアスホールの中では必死に皮膚を作ろうと毎日頑張っているんです。
しかし、できたばかりの皮膚はとても弱く、少しの刺激で簡単に壊れてしまいます。
その時、また治すために分泌液もでてきてしまうのです。
開けて数日のなんでもない状態でも出てきてしまうものなので、自ら刺激を与えてしまったらそのあとも出てきてしまうでしょう。
癒着防止などで回してしまいすぎると、刺激により分泌液がでてくる=ホール内が濡れる=ピアスが回りやすい環境になっているということになるのです。
分泌液が出ているということは皮膚ができていないのですから、そんな状態で外してしまったら…あとはもう、わかりますよね?
では、ピアスホールができている時にはファーストピアスは回らないのでしょうか。
その答え自体はNOです。
ちゃんと回りますが、先ほどまでのヌルヌルした回り方ではありません。
安定してくると皮膚が形成されているので、皮膚とピアスが擦れて皮膚が突っ張るような感覚があります。
分泌液で濡れている時よりは少し窮屈な感じですが、痛くもなくゆっくり動く状態であれば安定してきている証拠です。
とはいえ、まだできたばかりなのでそこで回しすぎると皮膚が壊れてしまうので回して確認するのは程々にしましょうね。
どうしても動かしたり回す場合
本当に癒着しないの?
「癒着しないから大丈夫なんて聞いても不安なんです…」
そんな悩みでついファーストピアスに手を伸ばしてしまうかたもいます。
癒着するときというのは、3日くらいかかるといわれています。
そんな数時間で固まってしまうことはありませんが、分泌液が表面に染み出てしまい動かなくなることはあります。
それを「癒着した!」と勘違いしてしまう人が多いんです。
まず、お風呂などでぬるめのシャワーをそっとかけましょう。固まった分泌液がゆっくり柔らかくなっていくのでそっと拭き取れば動くようになります。
どうやってもダメ、動かないというときは病院で診てもらいましょう。
もしかしたら気づかないうちに化膿しているのかもしれません。
それでも回したいのであれば
もし、それでも回さないと気が済まないというかたがいれば、痛みがない問題ない状態なのを確認してからゆっくり優しく、ピアスホールに直接触らないように心がけましょう。
もちろん、直接触れないとしても手は清潔な状態にしてからにしましょう。
何よりも清潔を心がけていればきちんとホールは出来上がってくれますよ。
癒着してるかの確認であれば、回さなくてもゆっくり前後にピアスを動かせるのであればそれだけでわかるので、とにかく刺激を与えないように注意しましょう!
まとめ
ファーストピアスを回しすぎるとかえってホールが安定する妨げになってしまいます。
気になってしまうかもしれませんが、そんなときもたまに確認、程度にとどめて
清潔な状態でできるだけ触らないように気を付けることが大事なのです。
ファーストピアスから適切な対応をして綺麗なホールを完成させましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。