耳のピアスはおしゃれに欠かせないものですが、正しい知識を持たないで行うとトラブルが起きやすくなってしまいます。
トラブルのないピアスホールをつくるためには、ファーストピアスからセカンドピアスへとゆっくりピアスホールを育成していくことが大切です。
しかし、予想もしないアクシデントでファーストピアスを付け直すことを検討しなければいけないこともあります。
今回はファーストピアスからセカンドピアスに付け替えるときのタイミングや注意点
ファーストピアスを外す際のリスクなどについていくつかご紹介します。
ぜひピアスをあける前に読んで参考にしてみてください。
目次
ファーストピアスからセカンドピアスに付け替える理由
ピアスホールはファーストピアス、セカンドピアスを経てゆっくりと育てていく必要があります。
ファーストピアスの期間は第一治癒期間、セカンドピアスの期間は第二治癒期間と言われます。
ですが、実はセカンドピアスに必ずしも移行しなくてはいけないわけではありません。
セカンドピアスに付け替える理由としては
- ファーストピアスの素材があまりよくないから付け直す
- 地味なファーストピアスから可愛いセカンドピアスに付け直したい
というのが考えられます。
特に地味なファーストピアスから可愛いセカンドピアスに付け直したいと思うかたは非常に多いのではないでしょうか。
しかし、セカンドピアスに移行する前にトラブルが発生してしまいやむを得ず付け直す場合もあります。
やむを得ずファーストピアスを付け直す理由
ピアッサーでピアスを開けた場合
ピアッサーは、ピアッシングと同時にファーストピアス装着が行われるので簡単にセルフピアッシングができます。
ピアッサーにはファーストピアスになるピアスとバネが内蔵されています。
耳に当てて挟み、グッと押し込むことでピアスがバネの力で押し出され装着される仕組みになっています。
ピアスの先端が尖っているため第一治癒期間の間に寝ているときやお風呂で髪を洗ったときに引っかかって怪我をした、というトラブルが起きやすくなってしまいます。
したがって、第一治癒期間終了後やその前ににファーストピアスからの付け替えを検討しなければなりません。
ニードルでピアスを開けた場合
ニードルはピアッシング専用の特殊な針で、ピアッシングを行ってからファーストピアスを装着する開け方になります。
ボディピアスをファーストピアスとすることでホールの完成まで装着したままでもOK。
学校や職場にバレたくない人が最初からガラス製などの透明ピアスを装着することも可能です。
しかしピアスホール完成までファーストピアスを外さないぞと意気込んでいる人でも
寝ているときやお風呂のときに気づかないうちに落としてしまったり
レントゲンやMRI撮影のため病院で外すように指示されたなど一度外してしまった場合は付け替えが必要になることがあります。
安定後にセカンドピアスに付け替える場合
ファーストピアスをセカンドピアスに付け替えるタイミングは、少なくとも第一治癒期間が終了した後になります。
タイミングが早すぎると、ピアスホールが傷ついたり塞がってしまうなどトラブルが起きやすくなってしまいます。
付け替えの時期は、一般的に穴を開けてから1ヶ月〜1ヶ月半後が目安になります。
しかし、個人差やピアスの開けた手法、日々のお手入れで安定するまでに差ができてしまいます。
したがって、付け替えのタイミングは目安期間が終わった後でなく、ピアスホールが安定した後となります。
ピアスホールが安定した状態といえるのは
ホール内にも耳の表面と同じ皮膚が完成しピアスを動かしても痛みがない、ホールの入り口にくぼみがある状態です。
以下のチェック項目を確認してタイミングをしっかり見極めましょう。
- ピアス周辺を押しても痛みがないか
- ピアス周辺から血や体液など分泌液が出ていないか
- 化膿していないか、膿が出ていないか
- ピアス周辺に赤みがでていないか
- ピアスを動かしても痛みがないか
- ピアス周辺の皮膚がピアスに向かって凹んでいるか
セカンドピアスに付け直す方法
付け替えのタイミングがよくても付け直す時に無理な力がかかってしまうと、せっかくできた薄皮が破れ出血してしまう可能性があります。
そうなってしまうと、その後の回復に長く時間がかかってしまいます。
最初の付け替えのときは特に、ゆっくり落ち着いて長く時間をかけるつもりで行うと良いでしょう。
また、付け替えの前に手をきちんと洗い清潔な状態にしておくことが大事です。
ファーストピアスからセカンドピアスに付け替えるときの手順を簡単におさらいします。
- 髪が長い人は髪を束ね、手をきちんと洗い清潔な状態にする
- 片手の親指と人差し指でピアスヘッドを掴み、もう片方の手の親指と人差し指で、後方のピアスキャッチを摘まむ
- ピアスヘッドを固定して、ピアスキャッチを少しずつ前後に動かし、軸を緩めて外す
- ピアスキャッチが外れたらゆっくりと前方に引き抜く
- 片手で耳たぶをひっぱり厚みを減らし穴を広げ、もう片方の手で新しいピアスヘッドを掴み、ピアスホールに対してまっすぐ刺すように進めセカンドピアスを装着します。
このとき、付け替えるピアスはきちんと消毒しておきましょう。
また、出血してしまった時は慌てず止血し、不安な場合は病院へ行きましょう。
付け直す時に起こるトラブル
キャッチが外れない
ファーストピアスのキャッチは簡単に外れてしまわないように普通のファッションピアスより固く作られています。
キャッチが外れないからと力任せに外そうとするとホールや指が傷ついてしまう可能性があります。
ファーストピアスのキャッチは固いので外そうと動かしているけれど実際はピアスごとくるくると回っているだけのことがあります。
ピアスヘッドをしっかり掴んで固定してキャッチを回転させながら外してみてください。
また、キャッチの部分に分泌液が固まったものがくっついていて動かないことがあります。
こんなときはぬるま湯で洗うとうまく動くようになります。
どうしてもキャッチが動かないときは、キャッチの輪の部分にハサミやペンチを通して広げてあげる方法もあります。
この場合ハサミやペンチで怪我をしないように注意してください。
不安であれば家族や友人など誰かにお願いすると良いでしょう。
ピアスを開けた病院に相談するもの手です。
ピアスが滑る
ピアスの扱いに慣れていない人やネイルをしていて掴みこむ力が弱い人、汗をかきやすい季節だと掴む際に滑ってしまい
思いも寄らない怪我につながってしまうことがあります。
ピアスが滑るときに使える方法としては
- 指にマスキングテープの接着面が外側になるように巻きつけて扱う方法
- ゴム手袋を嵌めて扱う方法
- ペンチを使って挟み込む方法
があります。くれぐれも無理をしないようにしてくださいね。
セカンドピアスが入らない
付け直すとき、うまくピアスが入らないと焦ってしまいます。
通常、ホールが安定してからセカンドピアスに付け直すときはゆっくり行いましょう。
お湯などで皮膚を緩めてあげると穴が広がりやすくなります。
またはピアスにワセリンや軟膏を塗ることでうまくいくことがあります。
自分にあった方法を試してみましょう。
しかし、トラブルでまだ安定していないのに付け替えなければいけないときは
少しでも早く付け直さないと簡単に塞がってしまいます。
だからといって間違っても無理やりピアスを押し込んだり、安全ピンや爪楊枝を通すのは絶対ダメです。
感染症の原因になったり炎症や化膿を引き起こしたりしてしまいます。
ファーストピアスを付け替えた後のトラブル
セカンドピアスに無事付け替えることができたとしても、その後使用しているピアスの素材が合わずに痛みやかゆみ、腫れが出てしまうことがあります。
まずは痛みやかゆみ、腫れの治療を行ってみて変わらなければ他のピアスに付け替えすることを考えてください。
他のピアスに付け替えするときはトラブルがある箇所なので決して無理をせず、必要があれば速やかに病院を受診してください。
どうしても早急にピアスを外さなければならないとき
ピアスホールが安定してない時期でも検査による病院の指示や金属アレルギーによる腫れなどのトラブルで
早急にピアスを外さなければならないときがあります。
ピアスホールが完成していない状態はいわば生傷状態。
傷は自然治癒力で治ろうとします。
ピアスが塞がる状態とはこの自然治癒力でピアスホールの傷が治ろうとくっついた状態のことです。
ピアスホールの状態や個人差が大きいのでどのくらいなら大丈夫と断言できないのですが、一般にピアスを開けてからの時間が短ければ短いほど塞がるリスクは高くなります。
もし、ファーストピアスの段階でどうしてもピアスを外さなければならないときは
ガラス製やチタン製など、アレルギー対応のピアスに付け替えを検討してください。
ピアスを開けて1週間程で、ファーストピアスからの付け替えで一瞬外すくらいなら問題ないケースもありますが
摩擦で薄皮を剥がしてしまわないようにワセリンや軟膏を塗り滑りをよくして、外すときも装着するときもそっと取り扱います。
またピアスの付け替えをしてくれる病院もあるので、ピアスホールの状態を確認して必要なら受診を検討してください。
まとめ
痛い思いをしてピアスを開けるのですからできるだけトラブルなく過ごしたいものです。
特にファーストピアスからセカンドピアスへの付け替え時期に無理することで、ずっとピアスホールに異常を抱えてしまうことになりかねません。
清潔な状態をこころがけ、トラブルなどにもできるだけ適切な対応ができるよう
ぜひ今回の記事を参考にしてください。
ピアスホールをしっかり完成させてからピアスでおしゃれを楽しんでくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。