ネックレスをつけてお風呂は大丈夫?ステンレスや18金は錆びない?

ネックレスの付け外しは面倒くさい…と思ったことはありませんか?

お風呂に入る時にどうしても付け外ししなければならないネックレスを付けていると、煩わしく思う時もあるでしょう。

ステンレスや18金をはじめとする素材は付けたまま入っても錆びないのかをご紹介します。

ネックレスがお風呂で錆びる理由

ドレスを着たネックレスをつけている女性の画像

ネックレスは、実は通常のお風呂に入るだけでは錆びることはあまりありません

もちろん、硫黄成分や汗によって錆びてしまうことがありますが、ただ黒くなる現象は「硫化」といいます。

硫化とは・・・

ネックレスが黒くなるのは、錆(=酸化)ではなく銀が黒くなる「硫化」と呼ばれる反応です。

これは、硫黄成分に反応して銀が黒くなることを指します。

下記の場合、錆や硫化の原因となるので注意してください。

まず1つは、お風呂に硫黄成分の入っている入浴剤を入れている場合です。

この場合、ネックレスが硫黄成分に反応して黒く変色してしまいます。

お風呂に入浴剤を入れておく場合は、入浴剤に硫黄成分が入っていないことを確認しましょう。

もう1つは、温泉に入る場合です。

温泉にも硫黄の成分が含まれているので、硫化してしまいネックレスが黒くなってしまいます。

汗に反応して錆がおこることも

お風呂に入ると、汗をかきます。

ネックレスの素材は汗によっても錆や硫化が起きやすいため、お風呂に入るときにつけっぱなしにしておくと反応しやすい可能性があります。

特に、発汗を促進するような入浴剤を使っていたり、半身浴、サウナなど汗をたくさんかく場面では注意が必要です。

お風呂につけっぱなしで入れる素材

ハートのネックレスの画像

ネックレスがお風呂で錆びるのを防ぐためには、ネックレスの素材選びが重要です。

ネックレスにはさまざまな素材があり、それぞれに錆や硫化に強いものと弱いものがあります。

ゴールド素材

純度の高い金は、錆や硫化に強くお風呂につけっぱなしで入っても問題ありません

安定した成分のため、硫化や錆が起きにくいことが特徴です。

ゴールド自体は変色しませんが、18金(K18)など割金(わりがね)があるものは注意が必要です。

特に、ピンクゴールドは変色しやすい銅が含まれるため気を付けましょう

プラチナ素材

プラチナ素材も、錆や変色・硫化に強い素材です。

ほかの物質と反応しづらいのが特徴です。

ステンレス素材

ステンレス素材は、鉄・ニッケル・クロムなどを混ぜた合金です。

そのため、錆や硫化に強くお風呂につけっぱなしで入っても問題ありません。

しっかりと水滴を拭き取り、汗やボディソープ・シャンプーを残さないのも錆びさせないコツです。

チタン素材

水や汗に濡れても錆びにくいという特徴を持つチタンも、お風呂につけっぱなしで入っても問題ない素材のひとつです。

お風呂はもちろん、プールや海水などにつけても錆びないと言われている強い素材のため、お風呂につけっぱなしで入っても錆びません。

お風呂につけっぱなしで入れない素材

ネックレスをつけている女性の画像

ネックレスの素材の中には、錆がつきやすい又は硫化して黒くなりやすい素材もあります。

そういった素材の場合はつけっぱなしでお風呂に入らず、しっかりと外してして入って下さい。

シルバー素材

シルバーは硫化して黒くなりやすい素材のひとつです。

そのため、お風呂につけっぱなしで入るのを繰り返すと黒く変色してしまう可能性があります。

銅素材

銅も、水や汗などによって黒く変色したりしてしまう可能性の高い素材です。

銅だけでできたネックレスももちろんありますし、先述のとおり、金に割金で銅を含んだピンクゴールドは注意が必要です。

また、通常の錆や硫化だけでなく、緑青(ろくしょう)と呼ばれる緑の錆が起きやすいこともあります。

銅の素材は錆びやすい素材なので注意して扱ってください。

錆びてしまったときの対処法

ネックレスをつけている女性の画像

お風呂につけっぱなしで入っても大丈夫な素材でも、どうしても汗などで錆や変色が起こってしまう場合があります。

そういった際の対処法を知っておけば、いつまでもネックレスを美しく着用できます!

重曹を使用する【シルバー素材】

黒ずんでしまったシルバー素材には、重曹がよく効きます。

用意する材料は下記の通りです。

  • 重曹
  • 耐熱容器(金属製でないもの)
  • アルミホイル
  • 熱湯

重曹と熱湯の容量の割合は、重曹:熱湯=3:1くらいです。

  1. 耐熱容器にアルミホイルを敷く
  2. アルミホイルの上にシルバーのネックレスを配置する
  3. 重曹をかける
  4. 熱湯をそそぎ、しばらく待つ
  5. 水で洗い流し、やさしく布で拭き取る

最後に布で拭き取る際は、やわらかい素材の布を使用するようにしてください。

重曹を使用する【銅素材の緑青(青錆)に】

銅素材に発生しやすい緑青(ろくしょう)と呼ばれる青サビにも重曹は効果的です。

この場合、シルバー素材で行った手順とは少々異なりますので注意してください。

  • 重曹
  • 容器(耐熱容器でなくてもよい)
  • 綿棒
  • 乾いたタオル

この時の、重曹:水の割合は2:1くらいです。

  1. 容器に重曹と水を入れ、混ぜる
  2. 綿棒などで混ぜたものをネックレスに付けて磨く
  3. 磨き終わったら、洗い流す
  4. しっかりと水気を拭き取る

上記の手順で緑青を取り除くことができます。

最後にしっかりと水気を拭き取らないと、再度緑青が発生してしまうので注意してください。

重曹と水を入れて混ぜたとき、ペースト状になると綿棒に取りやすく磨くのに適しています。

これにより、10円玉といった銅でできたものの緑青を取り除くこともできます。

最初からネックレスで試すのは少し不安という場合には、まず10円玉などで試してから行うのも良いでしょう。

塩を使用する【シルバー素材】

塩などの調味料の画像

身近な調味料である塩を使っても、シルバー素材の黒ずみを取ることができます。

ただし、いぶし銀加工をしている場合はそれも取れてしまい雰囲気を損なう可能性があるため注意してください。

また、メッキ加工・石などのシルバー素材のみでないものの場合も破損してしまうかもしれませんので、あわせて注意が必要です。

用意するものは下記の通りです。

  • アルミホイル

水と塩の割合は、水:塩=5:1程度で用意しましょう。

  1. 鍋にアルミホイルを敷く
  2. アルミホイルの上にネックレス(シルバー素材)を置く
  3. 塩を入れる
  4. ネックレスが浸かるまで水を投入
  5. 火にかけて数分煮込む
  6. 水で洗い流し、やさしく拭き取る

磨いたり、混ぜたりする必要なく煮込むだけで黒ずみが取れるということで簡単かつ素早い錆取りの方法といえます。

最後にネックレスが傷つかないようにやわらかい布で水気を拭き取るのもポイントです。

専用クリーナーを使用する

市販の専用クリーナーを使うことで、錆を落とせる方法もあります。

専用クリーナーには、布のタイプや液体タイプ、クリームやスプレーのタイプが存在します。

用途やネックレスの形状に合わせて使いやすいクリーナーを選ぶ事が出来ます。

ただし、専用クリーナーは、「ゴールド素材用」や「シルバー素材用」など、素材別になっている場合もあります。

しっかりと説明書や概要を読み、そのネックレスにあわせたぴったりのクリーナーを使うと効果的です。

まとめ

ネックレスは、気を付けていればつけっぱなしでお風呂に入っても問題ありません。

もちろん、入浴剤を入れている場合や温泉に入るときには気を付けなければいけませんが、普段の入浴ならばネックレスをつけっぱなしにすることができます。

それでも、錆びてしまった場合は、効果的な錆び落としをおこなって、お気に入りのネックレスをいつまでも使ってあげてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。