ピアスが排除されるってどういう状況?
排除が起きる前に前兆はあるのか、どういう症状が起きたら排除になるのか…。
この記事では、ピアスが排除される原因や前兆、注意点について紹介します。
注意点を抑えて長くピアスを楽しみ続けられるようにしましょう。
目次
排除とは?症状から見極めよう
ピアスの排除とは、体がピアスを異物とみなして押し出すために起きる現象のことです。
ピアスホールに刺しているピアスが押し出されていくため、放置するとピアスごと皮膚が千切れたり、裂けたりする可能性があります。
ピアスが排除される前の症状としては、耳が痒くなったり赤くなったり、違和感を抱くようになったりします。
その後、ピアスの貫通距離が短くなっていたら排除とみなしていいでしょう。
ピアスが排除される7つの原因
せっかくつけたピアスが排除されてしまうのは悲しいですよね。
なぜピアスが排除されてしまうのか、考えられる7つの原因を紹介します。
原因①自然に
どうしようもないことですが、自然と排除されてしまう場合があります。
ピアスは体に穴を開けてつけているわけですから、体が異物として判断するのは仕方のないことでしょう。
普通につけていれば何年も問題なくつけていられる人が多いですが、まれに自然に排除されてしまう時があります。
原因 ②引っ掛けた
ピアスをよく引っ掛けてしまう人は、ピアスホールに負担をかけています。
ループタイプのピアスをつけていると、髪の毛を触る際に引っ掛けてしまうことも多いでしょう。
ピアスをよくいじったり、着替える際に引っ掛けたりする機会が多い人は排除されやすいです。
自分では気づかない程度の痛みでも、引っ掛けた際にピアスホールに傷がついている可能性があります。
そのまま放置していると、体がピアスホールの傷を治す際にピアスを異物だと認識してしまうのです。
原因 ③体質
体質によってピアスをつけられる人とつけられない人がいます。
開けてから問題なくピアスをつけ続けられる人もいれば、何度も膿んでしまったり化膿したりする人もいるでしょう。
「痛いからピアスを諦める」と決めてしまう人はいいのですが、「最初は痛みや腫れが伴うから大丈夫!」と無理につけていると排除されてしまいます。
体質的に合わない人は、違和感を抱いた時点でつけるのをやめましょう。
原因 ④金属アレルギー
金属アレルギーが原因で、ピアスが排除される可能性もあります。
普段アクセサリーをつけない人の中には、自分が金属アレルギーと気づかずにピアスを開けている場合があります。
ファーストピアスで排除された場合は、金属アレルギーが原因かもしれません。
金属アレルギーの方でもつけられるチタン素材のものがあるので、一度つけ替えてみてください。
原因 ⑤ピアスがあっていない
ピアスのシャフトが長すぎる、ピアスが重すぎる場合も排除されやすいです。
耳にあっていない大きさのものだと、重力に引っ張られてしまうためピアスホールが伸びてしまうのです。
少しずつ傷口が広がっていくような状況なので、体に負担がかかり続けます。
傷口の広がりに気づかずに避けてしまう可能性もありますが、放置していると排除されてしまうでしょう。
原因 ⑥ケアできていない
セルフピアッシング後に適切なケアをせずに、ピアスが排除される場合もあります。
- ピアッシングから安定するまでの消毒を怠っていた
- 膿や汁が出ても放置していた
- ファーストピアスの付け方が間違っていた
上記のように、初めて自分でピアスを開けた人の中には、正しい知識がなくて耳に負担をかけ続けていた可能性もあるでしょう。
一つ一つは一見大したことないように感じられますが、積み重なると排除に繋がってしまうのです。
ピアッサーがあれば手軽に開けられますが、長く楽しむためにも病院など専門家に任せるのが安心ですね。
原因 ⑦排除されやすい部位につけている
ピアスの排除が起きる原因として、排除されやすい部位に開けている場合が考えられます。
耳たぶに開けるよりかは、耳の軟骨部分やそれ以外の場所の方が排除のリスクは高まるでしょう。
- インダストリアル
- ロック
- トラガス
- フォワードヘリックス
- ヴァーティカルトラガス
上記の場所は、開ける場所の面積が小さかったり浅くなりやすかったりするため、排除されやすいのです。
開けること自体難しい場所でもあるため、自分で綺麗に開けるのは難しいでしょう。
挑戦して排除されてしまったのであれば、ピアススタジオで開けるのがおすすめです。
ピアスが排除される前兆
ピアスの排除が起きる前には、徐々にピアスを押し出そうとしている様子が感じられます。
前兆を感じたうちに対処をすれば、排除跡が残るほど酷い傷跡にはならないでしょう。
ピアスホールが移動している
ピアスが排除されるまでには、徐々にピアスホールが移動していきます。
勢いよくピアスを引っ掛けたり、あまりにも重いピアスをつけたりしない限りは、突然ピアスホールが大幅に移動することはありません。
人により程度の差はありますが、気づかないくらいの速度で移動していきます。
写真で見比べないと移動していることに気づかないケースもあるので、突然排除されたと考える人が多いです。
ピアスのシャフトが余ってくる
排除が起きている時は、体がピアスを外に出そうとするためピアスのシャフト部分が余ってきます。
ピアスがぶかぶかになってきたと感じる時は、排除の前兆です。
日常的に自分がつけているピアスの様子を観察するようにしましょう。
排除跡を防ぐための5つの注意点
ピアスの排除跡を防ぐための5つの注意点を見ていきましょう。
注意していれば、ピアスがつけられなくなる自体は防げるかもしれません。
①軽いピアスに代える
ピアスの重さが原因で排除が起きている場合は、軽いピアスに代えれば改善される可能性があります。
ピアスを代えて排除が止まるのであれば、ピアスをつけ続けても問題ありません。
重いピアスは体に負担がかかってしまうので、付ける際は注意してピアスホールを見るようにしましょう。
ただ、すでに排除跡が残ってしまっている状況では、その跡が元に戻るとは限りません。
②ピアスを外す
軽いピアスに代えても排除跡が進行してしまうのであれば、一度ピアスを外してしまいましょう。
特にファーストピアスで排除が起きている場合は、すぐにピアスを外してください。
排除跡が小さいうちに耳の負担を減らしてあげると、ひどくならずにすみます。
ただし、排除跡の進行具合によってはもう一度ピアスをつけられるかは定かではありません。
二度とピアスをつけられなくならないうちに、早めに対処するようにしましょう。
③トラブルが起きたら薬で対処
セルフピアッシング後などは、ピアスホールが化膿したり腫れて触れるだけで痛かったりする場合もあります。
大なり小なりピアッシング後のトラブルはつきものですが、自己判断で放置するのは危険です。
何かしらのトラブルが起きた場合は、市販薬でもいいので薬を塗るようにしましょう。
何を塗っていいかわからない、塗っても良くならない場合はすぐに病院に行くようにしてください。
「ピアスくらいで…」と考えていると、排除が起きてピアスができなくなるかもしれません。
④開ける時は中心に
排除を起こさないためには、ピアスを開ける時にも注意が必要です。
例えば耳たぶに開ける場合、耳の縁に開けるよりも中心に開けた方が排除は起きにくいです。
開ける場所にもよりますが、中心に開けた方がピアスホールが安定しやすいでしょう。
自分で開ける場合は、一番安定しやすい場所を見つけて印をつけておくと確実に開けられます。
穴がしっかり貫通していない場合も排除されやすいので、開ける際は注意が必要です。
できれば、病院やピアススタジオで開けてもらうのがいいでしょう。
⑤安定するまでは注意する
ピアスの排除が起きやすいのは開けたてです。
ピアスホールが安定するまでは、負担をかけないようにしましょう。
慣れないうちは気になって触ってしまったり、引っ掛けたりしやすいです。
刺激を与えてしまうと体が拒否反応を起こしてしまうため、排除が起こりやすいです。
ピアスホールが安定するまでは、できるだけ安静にしてください。
番外編:へそピアスの排除を防ぐには
へそピアスはボディーピアスの中でも、服の影響を受けやすい場所です。
へそ自体が繊細な場所でもあるため、排除されやすい場所です。
人によっては注意してつけていても排除される場合もあります。
その中でも、排除を防ぐための注意点を紹介します。
お腹を圧迫する服を着ない
へそピアスをつけている時は、ハイウエストのズボンやお腹を圧迫するようなスカートは控えましょう。
女性ならばワンピースやゴムのゆったりしたボトムスを選んでみてください。
できるだけお腹をリラックスさせられるようにしましょう。
体重の増減に気をつける
へそピアスは体重にも影響が出ます。
お腹が出てしまうと、ピアスホールが圧迫されて負担をかけてしまいます。
ピアスホールに負担をかけないためには、お腹周りをすっきりさせてからへそピアスに挑戦するのが望ましいです。
ダイエットをしてからへそピアスするのもいいですね。
ただし、へそピアスをつけている時に突然痩せ過ぎても、シャフトが余ってしまうかもしれません。
体の変化を感じ始めたら、一度ピアスを取った方がいいでしょう。
まとめ
ピアスが排除される原因と注意点について紹介しました。
ピアスを開ける際は、開ける場所や開けた後の処置に気をつけたいですね。
ピアスホールはとても繊細なので、日頃から負担をかけないようにしましょう。
自分のピアスが排除されていないか、観察する癖をつけるのも大切ですね。