ピアッシングする際やその後のケア、皆さんはどうしていますか?
消毒するという意見、洗浄のほうが優先という意見…ネットを調べても結局どちらがいいのかがはっきりわからない!
今回はピアスホールやピアス本体に使用できる消毒液やおすすめの消毒液、家庭に常備されている消毒液は使用できるのかについて詳しくまとめました。
ぜひ、最後まで目を通していただき参考にしてみてください!
目次
ピアスに消毒液を使用するタイミング
開けたばかりのピアスホールへには消毒より洗浄が大事!
ピアッシングを行うとき、大体の方は消毒液を一緒に用意するのではないでしょうか。
開けて数日は傷口になっているので消毒しないといけない、そう思うでしょう。
しかし、数年前からの治療法として消毒液を使用するより【湿潤療法】を推奨されているのをご存じでしょうか?
乾くのを防ぎ患部を敢えて潤すことで自己治癒力を促進し、早く傷を治す方法です。
キズパワーパッドが絆創膏より早く治るのはこの湿潤療法を使用しているからです。
消毒液を使用してしまうと成分によっては治すために必要な細胞まで死んでしまいます。
そのため、いまは消毒液を使用するよりも洗浄を丁寧に行う方が治りやすいという意見が一般化しているんです。
だからといって全く使用できないわけではありません。
商品によってはピアスの消毒が可能だと記載されているものもあります。
普段は洗浄をしっかり行い清潔にし、必要な時にだけ消毒しましょう。
ピアッシング前やピアス本体への消毒には有用!
なら、できるだけ消毒液を使うことはやめた方がいいのでしょうか。
傷口に使う必要性は以前ほどありませんが、使用するタイミングが全くないというわけではありません。
たとえば、ピアッシング前に開けるところに消毒することは変わらず大事です。
予防接種や採血で注射を打つ前にも直前に消毒をしてから打つことと同じ。
皮膚の中は無菌であり、菌が付着している場所に傷をつけてしまうとそこに入り込んでしまいます。
開ける直前に消毒液を使用してからピアッシングするとその後のホールの安定につながるでしょう。
開ける場所だけでなく、市販のピアッサーではなく消毒されていないニードルや装着するボディピアスにも同じく消毒は必要です。
安定してからも、ピアスを入れる前にピアス本体を消毒してから装着するといいでしょう。
ピアス本体を消毒するときはアルコールが入っていないかに注意してください。
アクリル樹脂製などアルコールで溶けやすい素材にはその消毒液はおすすめできません。
一般的な消毒液の効果一覧
マキロン
自宅の救急箱にもよく常備されていることが多いマキロンですが、ピアスの消毒としても頻繁に使われています。
今でも『ピアスの消毒にはマキロン』と思っている方は多いのではないでしょうか。
マキロンには主な成分としてベンゼトニウム塩化物が使われています。
ベンゼトニウム塩化物は手指や粘膜、機器消毒の用途に使われるもので、今でも様々な消毒薬に入っています。
ピアスへの使用に関して、公式ホームページのQ&Aには
ピアスホールの洗浄・消毒に、使用できます。
ただし、ピアスの材質により変色などが考えられますので、ピアスをしたままで使用しないでください。
とピアスホールへの使用ができる旨が記載がされています。
しかし、肌が弱い方が使うとかえって化膿を促してしまう危険性もあるので注意。
どうしても使用したい場合は少量を綿棒で優しく塗りましょう。
ただし、マキロンには少量のアルコールも含まれるので溶けやすい樹脂アクリル製のピアスには使用できません。
記載されている通り、ピアスを外して使用したほうがトラブルが起きにくいでしょう。
とはいえ、自宅で常備されている消毒液の中では一番使いやすく、専用の消毒液がない場合にはおすすめの商品です。
オキシドール
オキシドールも言わば殺菌消毒薬です。
消毒液としてだけでなく、衣服の皮脂汚れの漂白のために常備している家庭もあるのではないでしょうか?
効果としては発泡することにより、傷口を機械的に清浄化する一方、細菌に対する殺菌作用は強力とはいえず、持続性もないとのこと。
そのため、傷口に対しての消毒効果はあまり期待できないでしょう。
発泡する理由はオキシドールには過酸化水素が約3%含まれています。
過酸化水素が水と酸素に分裂し、その酸素がタンパク質と反応するためです。
シュワシュワと出ていると消毒されている証拠だ、なんて言われていますね。
昔行われていた髪の脱色や皮脂汚れの漂白にも使われる理由もこのタンパク質が反応して脱色効果が表れるのです。
しかし、注意したいのは泡が出る=タンパク質を分解しているということ。
この効果が消毒となるのですが、その際にできたての皮膚まで溶かしてしまうのです。
今の環境であればオキシドールでの傷口消毒はあまり行われていません。
しかし、タンパク質を落としてくれるのでピアッシング前やピアス本体の汚れを落とすための消毒にはおすすめです。
オキシドールは薄めず使うと強すぎて乾燥してしまうので使用する際は2~3倍に水でうすめた液をガーゼ等に浸して消毒します。
オキシドールの注意点は「長期連用しないでください」と記載されているので、普段もし頻繁に消毒しようと考えている場合はやりすぎないようにしましょう。
その際は消毒後にしっかり洗い流してから装着してくださいね。
エタノール(アルコール)
このご時世、手指の消毒のためにエタノールで消毒するのが当たり前という環境になりましたね。
最近はエタノールなら家にある!というかたは非常に多いでしょう。
エタノールの消毒効果は60~95%内で効果を発揮します。
一番いいのが70~80%配合のもので、荒れすぎずしっかり効果が出ます。
ちなみに濃度が高すぎる無水エタノールはピアスの消毒に向いていません。
ならピアスホールの消毒に使える?
そう思うでしょうが、傷口にエタノールをかけてしまうと沁みてしまい治療どころじゃなくなります。
なので、エタノールも金属製やサージカルステンレス、チタンピアスの本体の消毒に向いています。
手指の消毒と併用できるのでだいぶ経済的ではないでしょうか。
樹脂アクリル製はアルコールにとけてしまうので使わないでください。
エタノールではなく別の市販アルコールなら持っているという場合は、配合量を確認してみてください。
殺菌効果はあるものの、アルコールが意外と少なく別の成分で消毒されている商品もかなり多いんです。
代用して使える商品なのか、一度確認してみてはいかがでしょうか。
ちなみにジェルタイプのアルコールはべたついているので、専用のもの以外はおすすめできないです。
ピアス消毒におすすめの消毒液
自宅に常備されているであろう消毒液はピアスホールの消毒にはあまり向いていません。
では、消毒・殺菌したい場合は何をしようすればいいのでしょうか?
おすすめの消毒液をご紹介します!
ピアス用の消毒液がおすすめ!
当たり前なのですが、ピアスにはピアス専用の消毒液を使用するのがおすすめです。
ピアス用であれば低刺激でアルコールが含まれていないものもあるので安心できますね。
商品によってはファーストピアスの時点で使えるものや、完成後のケアにも使用できるものなど種類も豊富にあります。
スプレータイプ
スプレータイプの消毒液は患部にシュッと吹きかけるだけなので初心者でも使いやすくおすすめです。
ファーストピアスでもそのまま吹きかけてOKなのが嬉しいですね。
TRINO ION WATERはノンアルコールで低刺激の中性電解水をしようしています。
手軽に除菌・消臭できるので洗浄だけじゃものたりない方への普段使いにもおすすめ。
ピアチェーレはピアッサーも多数展開しているピアス専門のメーカーです。
こちらもノンアルコールで殺菌作用はありませんが、マキロンに配合されているのと同種類の塩化ベンザルコニウムが使われており、傷口への消毒効果はばっちり。
泡状ででてくるので液だれも少なく、リピート率が高い商品です。
ジェルタイプ
ジェルタイプはとろみがあるので液だれしません。小さいので持ち運びもしやすいです。
しかし、多少のべたつきがあるのでピアス初心者は慣れないかもしれません。
プラスジェルもJPSというピアッサーなどで有名なメーカーのものです。
JPSはアフターケアやピアッシング可能な病院の紹介状入りなど、初心者でも扱いやすく安心できるメーカーですね。
このプラスジェルも液だれしにくく、ジェルタイプの中ではリピート率が高いのでおすすめしたい商品です。
少々値段が高いですが、ピアジェリ―は消毒と保護をしてくれます。
専用の綿棒も付属しているのでわざわざ綿棒を用意しなくても使えるのはいいですね。
ピアスフロス
消毒液ではありませんが、ピアスホール完成後の消毒や洗浄の際に行うと効果が上がるのでともにご紹介。
先ほど紹介したスプレータイプTRINO ION WATERのフロス版です。
フロスに専用の消毒液を漬けてホールに差し込み、中の消毒を行います。
完成後でもホール内に垢が溜まりやすく臭いの元になるので、定期的にフロスを併用すると清潔を保つことができますよ。
こちらも専用のハーブウォーターに浸して使用します。ハーブの香りで清潔感を特に得られそうです。
ハーブウォーターの代わりに市販の消毒液を使うとさらに殺菌・消毒効果が得られるので傷口になっていなければマキロンなどを浸して使用するのもありですね。
まとめ
今回はピアスに使える消毒液やその効果について詳しくご紹介いたしました。
消毒も大事ですが、やりすぎたり間違った使い方をしてしまうとかえって化膿や傷口の悪化に繋がってしまいます。
ピアッシング前やピアス本体の消毒には家庭に常備してある消毒液で
ピアスホールへの消毒は専用の消毒液を使いましょう。
正しい消毒方法と洗浄をしっかり行って綺麗なピアスホールを維持しましょう!!
最後までお読みいただきありがとうございました。