「起きたらピアスホールから膿が出ていてどうしよう!」
そんな経験をした方も数多くいるのではないでしょうか。
開けたばかりのファーストピアス時期や完成した後でも、条件次第で出てきてしまう膿。
しかも固まってしまいどうしたらいいかわからない、なんて状況になってしまったら
焦って間違った対処をしてしまうかも。
そんなことを起こさないためにも、今回はピアスホールから膿が出てしまう原因や膿の扱い方から固まってしまった時の対処についてまとめてご紹介します。
ぜひ最後まで目を通していただき、参考にしていただければと思います。
目次
ピアスホールから膿が出てしまう原因
突然ピアスホールから膿が出てきてしまったら驚いて焦ってしまいますよね。
しかし、ピアスホールから膿が出る要因はいくつか候補があります。
まずは原因を理解して膿が出てしまい固まる状態を未然に防ぎましょう!
金属アレルギー
ピアスホールから膿が出てきたときはひとまず、金属アレルギーを引き起こしていないかを疑いましょう。
医療用ではないステンレスやシルバーピアスなどの金属製のピアスが直接ピアスホールに当たると、金属が溶けてアレルギー症状が出ることがあります。
とくに開けたばかりの安定していない状態であるファーストピアスは患部に直接あたってしまうので、金属アレルギーを引き起こしてしまう可能性が高いです。
今まで金属アレルギーと無縁だったという人でもピアスによってはじめて症状が出ることが多いので、できるなら素材にも注意しましょう。
細菌に感染している
金属アレルギーではないのに膿が出る…
そういう場合は、細菌に感染してしまっているかもしれません。
- ピアッシングする器具やピアスの消毒をしていなかった
- ピアッシング後のケアを怠っていた
- 汚れた手で頻繁に触っていた
- 化粧品などで埋まってしまった
細菌に感染してしまう原因としてよくあげられる意見が上記の3点。
寝不足や体調不良による免疫低下から感染しやすい環境になってしまう場合もありますが、なにより清潔にしていないことがピアスホールにとっては一番危ないのです。
逆に言えば、清潔な状態を保っていれば細菌による感染を防ぐことができます。
また、ピアス穴をふさぐためにファンデーションを埋め込むなんて方法がありますが、傷が開いている状態だとそこから菌が繁殖するので注意しましょう。
ピアスホールの傷の悪化
開けたばかりのピアスホールはとても繊細でちょっとした刺激ですぐに傷口が広がってしまいます。
よくあるのが着替えや睡眠時に布が引っかかってしまいピアスが引っ張られること。
髪の毛が長い人も注意が必要です。
また、ファーストピアスが安定していない状態でピアスの付け替えを行ってしまうことも傷口が広がってしまう原因になります。
もちろん安定したからと無理やり太いピアスを通す行為もとても危険です。
ピアスホールの裂傷や化膿して使えなくなってしまうことに繋がるので、なるべく刺激しないことが重要です。
固まるのはリンパ液のせいかも!
「ピアスホールから汁が出ているけどこれって化膿しているのかな?」
よくある勘違いとして、膿が出て固まっていると思ったら実はリンパ液でした…なんてことも意外と多いんです。
症状によって膿との違いがあるので自分が当てはまるのか、しっかり確認しましょう。
膿の主な症状
ピアスホールから膿が出てしまった時の症状というのは、痛みや痒みも伴うのでわかりやすいのが特徴です。
そもそも膿というのは、リンパ液などの分泌された体液に細菌が混じり、それと戦った白血球やほかの細胞が崩壊している状態。
傷口が広がってしまったりケアを怠って清潔な状態が保てていないと汚れから細菌が繁殖し、患部に入り込んでしまうと化膿してしまうのです。
- 緑っぽい、黄色っぽい色
- 体液が濁ってドロドロ・粘り気がある
- 痛み、痒みや腫れが出ている
- 血が混ざっている
- 臭いが発生している
悪化状況により絶対とは言えませんが、化膿していると起きてしまう症状は上記の通り。
酷く悪化してしまうほどさまざまな症状がでやすくなります。
風邪をひいてしまった時の鼻水って黄色っぽく濁っていることがありますよね。
蓄膿症になったことがある方なんかは色や臭いを想像しやすいかもしれません。
細菌にかかってしまうとこんな症状が起きてしまうという点ではまさに同じです。
リンパ液との違い
では、勘違いしやすいリンパ液との違いを見ていきます。
- 色は透明~黄色っぽい
- 出ている時はサラサラしている
- ある程度時間が経つとカピカピになる
- 臭いはほとんどない
リンパ液も黄色っぽい液体としてでてくることがありますが、膿と違い濁りが薄く透明に近いです。
似たような体液でクラスティと呼ばれる白っぽく少しだけ濁っている分泌液が出ることも。これもリンパ液に細胞が混じったものなので出てきても問題なし。
また、膿はドロドロとしているのに対してリンパ液はベトベト感はありますが比較的サラサラとしています。
そして体外にでるとカピカピした状態で患部やピアス周りに固まります。
リンパ液も固まりやすいことから、膿が固まった!と勘違いしてしまうんですね。
リンパ液はピアッシングしたときの傷を修復しようと出てくる分泌液。
開けたばかりであればどうしても出てきやすいものなので、痒みや痛みがなく腫れも少ない場合は清潔な状態を保ちつつ、刺激を与えないようにまずは様子を見てみましょう。
固まった膿は出した方がいい?
ピアスホールが化膿してしまった時、その膿は出してしまってもいいのでしょうか。
膿が出ているとどうしても痛痒い不快感を得てしまいます。
すると気になってしまい自分で押し出そうとしてしまう人も多いのですが、果たしてそれは正しいのでしょうか?
膿は押しださない!
ピアスホールが化膿してしまった時に無理やり膿を押しだそうとする行為はNGです。
これ以上出て固まるのを防ごうととにかく力任せに押しだしたり、中には自分で切ってまで出そうとする人も…!!
膿を出そうとする行為はどうしても刺激を与えてしまい余計悪化する原因になるので、絶対やめましょう。
放置は絶対NG!!
「時間が経てばそのうち落ち着くでしょ!」
なんて考えは捨てて下さい。
放置してしまうと雑菌がそのまま残ってしまい悪化する原因になります。
症状の重さによっては様子を見ることも大事ですが、量があまりにも多かったり痛みが酷いなどの症状が出ている時はできるだけ病院で診てもらいましょう。
ピアスに固まる膿の治療法
ピアスに膿が付いてしまった時に正しい治療法を知っておくことで、いざというときに焦らず対処できます。
とにかく落ち着いて、自分でできることを確認していきましょう!
汚れを洗浄する
まずは清潔な状態に戻すために膿や垢の汚れを落としましょう。
この時、無理に膿を押しだしたり固まった液をはがそうとしてしまうと化膿が更に進んでしまうかもしれないので、あくまで表面の汚れを優しく、ぬるま湯で落としてあげます。
入浴の時に優しく洗い流すのが効率よく洗浄できるかと思います。
ふやけて固まった周りの膿や体液が自然に取れてくるので、焦らずゆっくりを心がけてくださいね。
ただし、原因が金属アレルギーだとわかっているのであれば、金属が溶け出してしまい悪化してしまいます。
その時はピアスを外すか、固くて動かない場合はすぐに病院へ行きましょう。
軟膏を塗る
バンバンに腫れているほど中で繁殖してしまっている場合はできればすぐに病院へ駆け込んでもらいたいのですが
少量の膿が出ているくらいであれば、軟膏を塗ることである程度は治まります。
この時使用する軟膏として【ドルマイシン軟膏】がおすすめです。
ドルマイシン軟膏は膿を抑える効果がある抗生物質が配合されています。
他にもテラマイシン、ゲンタマイシンといった抗生物質軟膏が有効とされています。
細菌を抑え、雑菌が繁殖するのを防ぐ役割があるので化膿している部分があれば患部にそっと塗りましょう。
もちろんゴシゴシと強く塗ったり塗りすぎるのはNGですよ!
しかし、使う軟膏によって配合されている物質は違います。
どんな細菌に感染しているのかがわかればそれに合ったものを選べば問題ありませんが、素人に判別するのは難しいのでやはり病院で診てもらうのが一番早く確実に抑えることができるでしょう。
ホットソークを試す
少量の膿が出ていたり痒みがある場合はホットソークを試してみるのもあり。
ホットソークとは塩を溶かした温水に患部を浸して自己治癒力を手助けするという民間療法のひとつです。
金属製のピアスでなければファーストピアスでもつけたまま行うことも可能。
- 耳を浸せる大きさの清潔な容器を用意する
- 38℃~40℃の人肌程度のお湯と小さじ1/4の天然塩を容器に入れる
- 温度をできるだけ保ちながら15分患部を浸す
- しっかりシャワーで洗い流す
容器の代わりに清潔なガーゼに浸して使う方法もあります。ガーゼのほうが場所を選ばずに治療を行えそうですね。
この時使用する塩は天然塩を使用します。
安い精製塩などの食塩よりミネラルが豊富で治癒効果に期待が持てます。
塩があれば後は自宅にあるもので簡単に試せるので選択肢に入れておきましょう。
病院へ行くのが確実
何度もお伝えしていますが、正直なところ病院で診察を受けることが一番の近道です。
素人判断で悪化させるよりもプロの医師に診てもらう方が安心ですし、確実に被害を抑えることができます。
軽い症状であれば自力でなんとかなりますが、粉瘤になっていたり患部からすこし離れた位置に膿ができている、なんてことも。
そうなってしまうと自力で治すのはほぼ不可能なので悪化させるくらいなら速やかに皮膚科や形成外科へ駆け込んでください。
まとめ
折角できたピアスホールに膿ができてしまったときにすぐに判断して対処できれば
今後もちゃんとホールが使える状態に戻すことができます。
とにかく焦らず、まずは清潔な環境を保つように心がけましょう。
今回の記事をぜひ参考にしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。